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コロナ発症予防には葛根湯?!

先月のらくみ通信で「給食のメニューを再現して休校乗り切ります!」

と書いていたのが、なんだか懐かしく、ほっこり感じるくらい、

東京は緊迫してきました。


児童相談所への相談件数増加も聞かれる中、 連休明けまでの休校も決まり(武蔵野市荒れました!)、 いつ緊急事態宣言が出てもおかしくないこの状況。


できることは、引き続き、接触を断つ、

うがい手洗い、睡眠時間の確保、

バランスの取れた食事、過度に怖がらない。

(不安は脾や腎を傷め免疫力を下げる、と前号でお伝えしました)


そして・・・おへそを温めること、葛根湯の服用?!


武漢に始まった感染が終息に大きく動いたのは、

第一に「完全封鎖」が可能だったからですが、

もうひとつ「中医学=漢方薬+鍼灸治療」があったから、

という中国の報告書を読みました。


中国では「中西医結合医療」といい、漢方や鍼灸も

西洋医学と同様に、病院でお医者様が処方・治療してくれます。

私が2008年に研修勤務していたのも、脳・神経内科でした。


「中国政府・中国医薬管理局のデータは、

 鍼灸と漢方薬が、新型コロナ肺炎確定診断症例 6万症例以上に

 効果があったことを示している」


「武漢では、軽症患者 1万 2千人が治療を受け、重症化を防いだが、

 漢方薬や鍼灸、体操気功なども行われた。

『疑い症例』や軽症患者に、漢方顆粒エキス剤を大量に配布。

 携帯電話アプリを開発して、遠隔診療で服薬指導することで

 感染リスクを減らし、医師を院内感染から守った。

 西洋医学は重症者の救命に集中でき、

武漢の医療システムを建て直す時間をかせぐという発想だ」

以上、関西中医鍼灸研究会 発行の2020年中医研通信より 一部編集・抜粋 原文はコチラ http://www001.upp.so-net.ne.jp/yuihari/top.htm 中国全土での感染者8万3000人近くに対し、 6万症例以上に効果があったと、政府機関が発表するってすごくないです?! ここでの「漢方エキス剤」は残念ながら日本では手に入りませんが、 体を温めて湿邪を取る薬 カッコーサンN「コタロー」という薬があるそうで、 それが近いものだそうで、葛根湯でもよいようです。 葛根湯による予防については、 「アビガンの開発者、白木公康先生が 『葛根湯はサイトカインストームを予防する』という研究を発表されている」 という部分から引用しました。 真偽が定かでない色々な情報が錯綜するこの時期ですから、 気になる方はご参考になさってください。 なお、私が葛根湯の使用をあおっているわけではなく、 普段の風邪の初期でも、肩こりでも、炎症による発熱にも、 葛根湯は助けになります。 日々の臨床で実感しているがゆえに、お伝えしました。 ご参考までにツムラのサイトもご紹介させてください。 https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/001.html また、鍼灸治療では、

「疑い例」には、足三里 、おへその下の気海 、おへその上の中脘。 「軽症」には、合谷、足の甲の太衝、足三里、神闕=おへそ。 「回復期」には、大椎、膈兪、足三里、孔最。

ここでも足三里はやはり必須!!

そして、養生の基本はおへそを温めること 、免疫機能の要、小腸を活性化してくれます。

腸をよい状態にしておけば、万一 かった時に軽症で済みます。

おへそにはお灸しづらいので、ホッカイロをおへその上に貼るのもよいでしょう。


足三里の場所 

のどの痛みや咳には https://www.youtube.com/watch?v=Ccfzzb12ZWw ↑説明を加えたスプーン灸動画新バージョン、ご覧ください。

また、報告書では、予防・回復期ともに太極拳・気功療法も指導しています。

体を適度に動かし、気を循環させることは、目に見えないけれど重要です。

西洋医学的に言うならば、ストレス軽減、でしょうか。

幸い我が家の周りには、皇居並み?の大きさの公園があるので、

朝子どもたちと走って、気分転換&体力づくりをしています。


朝の青空太極拳も、仲間はご年配の方々ばかりながら、

2重マスク装着の上、間を3-5m開けて、継続しています。

桜の木を囲んで、咲きほころぶ陽のパワーを頂きながら、

肺に春の空気をたっぷり吸いこめるありがたさよ!

新型コロナウイルスとの闘いは短距離走ではありません。

1年は続く可能性のある長いマラソンです」

との山中伸弥教授の言葉通り、肚をくくって、

淡々と目の前のことを受け止め、知恵を出し合って乗り切るのみですね。

山中伸弥教授個人のHP上に、様々なデータが検討されていますので、

ご参考までに添付します。


以下、論文出典>>> 「現代西洋医学からみた東洋医学(5)インフルエンザ治療のため漢方薬作用機構 -- 葛根湯の作用機序」白木公康『医学あゆみ』 根湯の作用機序」白木公康『医学あゆみ』 根湯の作用機序」白木公康『医学あゆみ』 202(6・7), 414-418, 2002-08 -17 https://ci.nii.ac.jp/naid/40005409331 「葛根湯に含まれるシンナミル関連化合物のサイトカイン産生調節機序の解析 : 炎症(2)」白木公康 .et a.『和漢医薬学 雑誌』 雑誌』 17(supplement), 38, 2000 https://ci.nii.ac.jp/naid/110001867695

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