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執筆者の写真鍼灸室 らくみ 福里真希

暑い・・のぼせる・・肺&粘膜強化には「尺沢」「曲池」

冷たい長雨の7月、全国的猛暑の8月、

大きな台風からのスタートの9月、被害が続かないよう願うばかりです。


さて、前号でお伝えしたように、7月の後半は、

首のリンパ〜お顔全体がむっくりし、目も腫れぼったく、ぼんやりした患者さんが

大人も子どもも多く見られました。


8月は、この暑さで夏バテ…という方が多いと思いきや、

意外にも少なく、7月の長雨の方が身体への影響は大きかった気がします。


こまめな水分・休息の摂取、温度調節など熱中症対策もすっかり浸透した感はありますが、

それでも、やはり体内に熱がこもりやすいタイプの方はいらっしゃるようで、

「熱中症になりやすいのは、何の関係が考えられますか?」と、質問を受けました。


これまでの経験から、あくまで個人の感覚では、

ぜんそくやアトピー性皮膚炎(傾向含む)、慢性鼻炎ほか、

何かしらのアレルギー体質の方の方が熱中症を起こしやすい気がします。

(統計に基づいたものでは全くございませんのであしからず…)


東洋医学的には、体の中の水分をコントロールするのは、腎臓と肺です。

腎臓が体の水分をコントロールするのは理解できますが、「肺」??


肺は水の上源、といい、身体がカッカのぼせすぎないように、

目に見えない細かな水分でもって、体を冷やしてくれています。

汗を司るのも肺、ですから、熱中症対策に肺が役割を果たしていると言えるでしょう。


同じく東洋的に見て、アレルギー体質の方は肺を傷めやすいので、

アレルギー体質の方が熱中症を起こしやすいように感じるのは当たらずとも遠からず?


with コロナ、季節は秋、東洋医学では五臓「肺」の季節。


ということで、肺の熱を取り去り、体内に清気を回し、潤いを取り戻す

今回おススメのツボはコチラ!


肘の内側、親指からツツツーと上がり、肘のシワとぶつかる「尺沢(しゃくたく)」

場所の解説に加え、この時期にピッタリの説明が添えられていますので、

以下のせんねん灸サイトを是非ごらんください。

咳や喉の痛みなどの症状があれば、圧すと激痛が!

なにもなくても、それなりに痛気持ちイイこのツボ、

圧してみて、あれ?痛い?という時は、

症状が出ていなくても免疫との最前線、呼吸器系粘膜に注意信号点灯状態かもしれません。


肘を曲げた時に肘外側にできるシワの先端「曲池」と

併せて圧せば、粘膜強化&体内のこもった熱を散らすには最適!

以下、尺沢同様、せんねん灸のページをご参照ください。



まさに今!「処暑」のツボ。

圧しながら、あー、肺の気がめぐっていくなー 清気が流れるなー

と、深く呼吸をしてみましょう。


生命力は、清い水と清らかな空気、適切な栄養と十分な睡眠・休息で補給され、

元気が出ます。


まだまだ閉塞感漂う状況ではありますが、

寒くなる季節の前に、ガラッと空気が変わる前に、

肺を整えて、しっかり免疫力を高め、不安を取り去りましょう!



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