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執筆者の写真鍼灸室 らくみ 福里真希

頭痛、鼻水、しつこい咳、困った時の爪際チクチク

もう12月になろうというのに、

東京は昼間汗ばむほどの陽気が続いていました。

が、最近はさすがに朝晩は冷える!

今年はコロナ予防「うがい手洗いマスク消毒」のおかげで

普通の風邪のお子さんも少ないですが、

それでも中耳炎が・・アレルギー性の咳が・・頭痛が・・

とのお悩みはやはり舞い込んできます。


こんな時、大人も子どもも役に立つのが、

ごくごく簡単「爪際チクチク」です。

2002年頃から「指もみ療法」という健康法が流行りましたが、

同じようなやり方で行います。


鍼灸では、手足爪のキワに、脈気が出入りするツボがあります。

ひとつひとつ名前がありますが、総称して井穴(せいけつ)と呼びます。

これらは陰と陽の脈気が入れ替わり、つながっていくツボですが、

西洋医学的に言えば、自律神経バランスをとる、といったところでしょうか。


手の親指の爪の外側のキワ「少商」は肺経、

手の人差し指の親指寄りの爪のキワ「商陽」は大腸経、

手の薬指の小指寄りの爪のキワ「関衝」は三焦経(リンパのようなもの)、

手の小指の薬指寄りの爪のキワ「少衝」は心経、

手の小指の外側の爪のキワ「少沢(しょうたく)」は小腸経、

というように、各臓器とつながり、

悪いところは圧すと痛みます。


経絡を通る「血気水」が滞ると痛むので、 痛むところは熱を加えたり(=お灸)圧したり(=指圧)して

気血水を流すと、痛みも取れ、治ります。


分かりやすい手親指の爪外側のキワ「少商」は、呼吸器系とつながるので、

しつこい咳にはここを爪楊枝の先でチクチク。

うまくいくと、胸周りがすぅーっとしてきます。

同じ呼吸器でも、鼻水鼻づまりなら、人差し指の親指寄りの爪キワをチクチク。

人差し指はこもった熱を放出しやすいので、

頭痛、鼻水鼻づまり、湿った熱っぽい咳なら、このツボ「商陽」をチクチク。

同じ頭痛でも、気圧性・気象性の頭痛や頭重、耳鳴りやふらつきを伴う場合は、

手薬指の小指の寄りの爪キワ「関衝」をチクチク。

ここは、花粉症を含むアレルギー性の鼻炎や喘息、ア


レルギー性の咳、

じんましんや朝起きてだるい時、やる気の出ない時にも効果的です。


イライラや不安には小指の爪の両脇「少衝」「少沢」を同時に抑えましょう。

もちろん、爪楊枝でチクチクもOK。

肩の後ろ~首にかけての重い肩こりや寝違え、頭痛にも効果的。


すべて覚えなくても、なんとなくでもよいので、

爪のキワをペン先でチクチクしたり、反対の指で挟んで圧して、

血液を流し、柔らかくしておきましょう。

手も温まり、自律神経が整い、免疫UPにもつながります。


ついでに、指と指の間のみずかきも一緒に揉めば、なお効果的!


足の指先の爪キワは来月ご紹介するとして、

まずは、手の指の爪キワをチクチク、もみもみして

不快症状とさよなら、

寒くなるこれからは、手を温めるのにも効果的ですよ^^



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