春休み ゲームとの付き合い方、子どもとの向き合い方
我が家の周りはこの土日で桜が満開!
ランドセルや制服姿で写真を撮る親子や
ゆっくりと歩きながらいとおしそうに眺めるご年配たちで
朝から賑わっています。
加えて、明るい黄色のレンギョウ、白く可憐な雪柳、上品な紫が見事な木蓮、真っ赤なボケ・・・ 気持ちも一気に華やぎます。
そんなワクワク気分を身体いっぱいで表現するかの如く、 子どもたちは公園で元気に遊んでいますが、
ゲームを握りしめ、頭を寄せ合って真剣そのもの!という男の子も多数。
同じゲームも、お日様の下での方が大声で盛り上がれるし、いいですよね!
さて、さいたま市が太っ腹にも、大湫(おおくて)病院 児童精神科医 関正樹先生による、オンラインゲームに関する講演の動画と資料を無料公開してくれています。
https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0614/r3game.html
「自閉スペクトラム症の子どもや青年とオンラインゲームの世界」 というタイトルですが、それ以外のお子さんにも十分役に立つ内容です。
『朝起きられないのは、ゲームばかりやっていて睡眠リズムが乱れているから、ではない。 朝起きられないのは、起きてもいいことが何もないから。
学校に行っても本人にとっていいことがないから、行かない。 良いことよりも嫌なことが増えると、 夜寝られない、朝起きられない。
起きていれば学校のことばかり考えてしまって、嫌な気持ちが増えてしまうから、 朝起きてるより寝てた方がいい』
ドキッとしました。
学校を会社や家庭に置き換えることだってできますし、
こういう心理って、誰にでもあり得ますよね・・・
『ゲームの世界で気の合う仲間と出会うことで、 学校でも家庭でもない【サードプレイス】となる【居場所】を見つける。
【居場所】には誰かの存在が不可欠。 空間があれば居場所になるわけではない。
誰とも出会わない、しゃべらない保健室は居場所ではない。 【相互承認してくれるだれかがいる】場所が居場所となる。
現実を回避する居場所=オンラインゲームを求めるのは、
ごく自然なことであり、必要なこと。
だから、ゲームやSNSを取り上げるのではなく、
そもそもの【居場所の回復】がとても大切。
では、オンライン上の居場所は現実には広がり得るのか?
居場所を失っている人たちにとって、 ゲーム世界は、【浮き輪のような役割で、居場所ではない】。
現実との橋渡しをし、居場所を現実世界にまで広げてくれるのは、
【本人の好きなものに対して、ポジティブなまなざしを持った大人の存在】。
自分の居場所(=ゲーム)を取り上げようとする人と雑談したくなるか? 仲良くなれるか? よい親子関係が築けるか?
【自分の好きなことを肯定してくれる人】が 【肯定的な視点を持って】近づかないと 子どもたち自身がゲームの世界から何を享受しているのかは、語らない。 現実世界とつながるキッカケになるのは、【自分のすきなことを肯定してくれる人】。
家が居心地よすぎるから学校行かないんじゃないか? そんなことは全くなく、居心地のよい居場所は広げていけばよい。
居場所が広がるような支援はOK!
居場所を取り上げるような支援は高確率で失敗する!!
だから、ゲームは取り上げないで!
・・・と、終始優しい語り口で丁寧に説明くださっています。
うちの子はゲームしないから、子どもはいないから、
私はゲームのことは分からないから、
ではなく、広くお子さんや大人なら仲間を見守る意味でも、
是非一度ご覧になってみることをおススメします。
各ご家庭でのゲームについてのルールはまた別の難しい問題になりますが(^^;)
https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0614/r3game.html
視点の違い、と言えば、こちらのサイトも充実です!
おやこのミカタhttps://www.savechildren.or.jp/oyakonomikata/
こちらにも無料動画講座がございますので、
新年度に向けて見てみてください。
では、明日は寒の戻り、まだまだ油断できないお天気が続きます。
春に動く「肝気」も乱高下するため、
イライラしたり、ハイになったり、急に落ち込んだり、気分も乱高下。
足の人差し指と親指の間、「太衝」ツボを圧して乗り切りましょう。