関東は梅雨の晴れ間、拍子抜けするほどからりと気持ちよいですが、
今年もあちこちでゲリラ豪雨のニュースが・・・
自然災害に対してできることは備えのみ。
ほどなく夏休みも始まりますし、
危険な目に遭わぬよう事前予防に努めましょう。
さて、先月、脱水症状には、ポカリなどのスポーツ飲料でなく
OS-1などの経口補水液を、と小児科医より指導されたことをお伝えしました。
今月は小児歯科の先生のお話を聞く機会があり、
コーラだけでなく、スポーツ飲料に歯を浸けておいても、1週間でボロボロに溶ける。
飲みすぎには注意、と指導されました。
やはり糖分が高いのですね。
わが娘の抜けた歯で実験してみようかと思いましたが、
抜けたばかりでとても大事にしているので、
あと数本抜けるまで我慢(^^;
実験実施となりましたら報告いたしますのでお楽しみに・・・
ジメジメムシムシ食中毒も出やすいこの時期、
前回の脱水症状から続いて、
まずは下痢対策をお伝えしたいと思います。
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下痢の原因は色々あります。
①食中毒
②水あたり、冷え
③消化不良
④お腹の風邪、胃腸炎
⑤ストレス
⑥抗生物質など、薬の副作用
⑦過敏性腸症候群やクローン病など重篤な病気
便に赤い鮮血が混じる場合 → 大腸下部の出血、
黒いタール様便 → 食道や胃、十二指腸の出血、
の可能性があるので、必ず医療機関を受診してください。
また、下痢に加えて熱が出た場合は、
胃腸炎など細菌・ウイルスが原因なので、こちらもお医者様に行きましょう。
びよ~ん、とした粘液が一緒に出てきてびっくりすることがありますが、
これは、腸が傷ついて出てきたものなので心配は要りません。
とはいえ、腸はそれだけ弱っています。
しっかり休ませて回復させてあげましょう。
下痢・嘔吐こそOS-1の出番ですが、
頻回に嘔吐する場合は、口に何かを入れることで刺激になり、
その都度吐いてしまう悪循環に陥るため、しばらく時間を空け、
お腹を空っぽにします。
しばらく眠るなど時間を置いて吐き気がとれてきたら、少しずつ飲みます。
下痢の場合、便の状態と同じ形状のものを口にします。
水下痢なら水分(OS-1など)のみ。
便が固まってきたら、お粥やりんごのすりおろし、うどんなど
その便の形状や水分量に近い状態の食事を摂ります。
りんごは良いですが、みかん果汁は腸壁を刺激するためNGです。
脂肪分が多いので、もちろん乳製品もNGです。
さてさて!
これら①~⑦のどの場合でも、ぜひやってみてほしいのがお灸。
お臍の左右、おへそから指3本分離れたところに「天枢(てんすう)」
天枢からさらに指3本下「大巨(だいこ)」
さらには膝下辺りの「足三里」(添付写真参照)にせんねん灸をすえます。
温かく感じるまで何個でも同じところにすえるのがポイント。
そしてもうひとつ!
下痢の特効ツボとされるのが、「裏内庭(うらないてい)」。
足の人差し指を曲げ、足裏にペタッと触れるところ。
足裏といっても、ほとんど指の付け根になりますが、
ここが裏内庭(うらないてい)。
下痢の真っ最中はおそらく、ひとつ、ふたつすえても
全くあったかくも感じないはずです。
熱く感じるまでお灸してあげないと効かないので、
しつこくしっかりすえましょう。
お子さんでお灸しづらい場合は、
板こんにゃくをお湯で10分ほどコトコト煮て、タオルでくるんでお腹に乗せてあげます。
じんわりあったまって気持ちよくなり、痛がって泣くのが治まります。
10分ほど煮込んだこんにゃくなら温かさも持続しますから、
そのままゆっくり寝かせてあげましょう。
もちろん大人もぜひやってみてください。
お腹だけでなく、腰の下のほうや眼の上に乗せても最高に気持ちよいです。
不思議と夏場でもあったかいのって気持ちよいもの。
ぜひやってみてくださいね!
下痢嘔吐は予防が一番!
冷たいものの摂りすぎに注意して、元気に夏を迎えましょう。
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