またまた超大型の台風がすぐそこまでやってきています。
少しでもそれてくれることを祈りつつ、
できる備えをしっかりと進めましょう!
さて、去る2019.9/30~10/5、国際母子ケア協会@京都主催、
ドイツ人小児科医トーマス・ヴェルニッケ先生と理学療法士(リハビリ医)のカリン先生による
乳幼児ケアについての研修を6日間受け、ディプロマを授かって参りました。
今回受講した「バランシングセラピー」は、
スイス セント エリザベート大学医学部で単位認定されている健康プログラムの一つ。
EU域内の大学で単位認定されるには、しかるべき医学的根拠が必要で、
また、オーストリアではこの療法が健康保険適用となるなど、
新しいけれど、十分信頼に足る、乳幼児ケア方法です。
最初の1年~1年半にいかに身体の軸を作り、
当たり前と思われている寝返りやハイハイから立っちまでの「正しい」動きのパターンを獲得するか。
「うちの子、すっごく運動神経よくて、2ヶ月で寝返りしたのよ!」
これは乳児の発達上あり得ないそうで、単純に反り返り反射が強いだけ。
それどころか、こうやって反り返ってしまうクセは体の正しい発達を阻害し、
学童期に入ると落ち着きのなさにつながってしまうのだそうです。
学校でゆ~らゆら椅子でお舟こいでるような動作を目にしますよね。
その子たちは、小さい頃「正しい」うつ伏せやハイハイが足りなかったケースが多く、
じっとしている時に自分の体がどこにどう位置しているか(=深部感覚)が欠如しているため、
自分の身体にゆらゆら刺激を入れて、自分の軸や位置を無意識に確かめている、とのこと。
転んでしまった時、手が出ず、バターン!と顔から突っ込んでしまう子。
自分の体の幅が感覚的に分からず、やたらぶつかったり、目測できない子。
相手がしゃべり終わるのを待てずに、常に自分の話ばかりしてしまう子。
赤ちゃんなら、抱っこから床に下ろすと泣き叫んでどうにもならない子。
お腹が空いた!と泣きだしたら一刻の猶予もなく、待てずに泣き続ける子。
いずれの子も、お母さんがとっても簡単なマッサージ方法を毎日行うことで改善できます!
ちなみに受講生22名中、鍼灸師は私ひとりで、他は全員助産師さんと看護師さん。
赤ちゃんは、産院の助産師さんや看護師さんの元を、早ければ生後5日ほどで去り、
その後、新生児訪問や定期健診で別の助産師さん・看護師さんに診てもらうのですが、
みなさん口々に、
「動きを見ていてこれでいいのか?と疑問を持っても、
継続して診ていく機会が案外少ない」
とおっしゃっていました。 その点、私たち鍼灸師は長く一人のお子さんに関わることができます。 幼児期のうちに、様々なパターンの身体的発達と、それに伴う情緒の発達を促すことができます。 とにかく、自分もやってきた「日本の当たり前」「抱っこの当たり前」と 違い過ぎてクラクラ来ましたが、だから泣いてたのか・・・ だから聴覚過敏っぽかったのか・・・など、納得することだらけで、 早くみなさんにもお伝えしたい!! 次号でまた少し書きますが、ご興味のある方はご連絡を。
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