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執筆者の写真鍼灸室 らくみ 福里真希

東洋医学は面白い!

紫陽花も咲いて、桑も実って、さぁ、6月!

リニューアル第一弾、毎月1日配信「東洋医学って?」の第1回目は、

私がなぜ鍼灸を選んだのか、をお伝えすることで、

東洋医学の世界の端っこを覗いて頂きたいな、と思います。

「どうして鍼灸に?」は、

「どうして鍼を刺すと治るの?」と同じくらいよく聞かれる質問です。

私は大学で中国語を専攻した後、メーカーに勤務し、

商品の輸出入や管理を担当していました。

憧れの貿易で世界とつながるワクワク感で、

仕事自体とても楽しい毎日でした。

そんなある日、夢にまで見た、1年間の香港研修というチャンスが!

嬉しさで、めちゃめちゃ張り切っていた、のに、 慣れぬ生活に身体は静かに反抗していました。 熱は1週間以上下がらず、頭痛も止まらず、首はどの方向にも動かず。 薬は効かず。 気持ちに反して言うことを聞かない体に、イライラ、悶々、そのうち不安が・・・ さすがに怖くて飲めない、「警告!」と書かれた強い処方薬を握りしめたまま、 思い切って叩いた「ホリスティック クリニック」のドア。 1時間かけてゆっくりと、 文字通り頭のてっぺんから20本の指の先まで、丁寧な指圧治療を受け、 目が覚めたら・・・ 全症状が消え、世界は明るく、生まれ変わったような自分がいました。 這って治療院に行ったのに、帰りはスタスタ歩いて帰った、とか、 1ミリも動かせない寝違えが鍼一本でくるっと回った、 などはよく耳にしますが、私も最初はそんなでした。 ただ、ひとつ違うのは、その先生が、 身体や自分の在り方を、東洋医学の世界観を以て 説明してくださったこと。 身体はね、悪くなることで今どういう状況かあなたに教えてくれている。 あなたがどんなに無茶をして傷めつけても、 身体はなんとかしてバランスをと調和をとって生きようとしている。 でも、これ以上行くと危ないと思うと、痛みや不調を出して、警告してくれる。 だから、その声に気づいて、養生してあげないと。 悪いところをやっつけるんじゃない、悪いところもあなた自身、同じように大事に。 身体はあなたの属物や容れ物じゃない。 あなたが眠っていても、暴飲暴食しても、夜更かししても、 絶対にあなたを傷つけないで、一生懸命働いてくれている。 薬を飲めば治るんじゃない。 薬を飲まなくても治るのよ、本当は。 だから、自分の体にありがとうって言いながら、 治るように、持ち主ができることはしないとね。 「愛と感謝」がモットーのその先生が、 まん丸い目を細めて、にっこりと諭してくれた言葉は、 真っ直ぐ私の胸に届き、それから、 アフター5には「東洋医学講座」を受けにクリニックに通うようになりました。 私が治療や講座の際、皆さんの体に触れながら感じ、 口酸っぱくお伝えしている原点はここにあります。 治す力は、元々みなさんの中にある。 私が鍼をしたりお灸をするのは、その力を呼び覚ますため。 お手伝いをするため。 みなさんに備わる自己治癒力が治すのです。  そう考えていると、身体に感謝でき、 身体以外のことに対しても、よくできているな~、ありがたいな~と 思えるようになりました。 あ・・・短く、のつもりがすっかり長くなりました。 帰国後~現在に至るまでは、また別のお話にて。 お会いできる方は、明日11:00~ さかいマルシェにてお待ちしております^^

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