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執筆者の写真鍼灸室 らくみ 福里真希

夏のお腹トラブル解消法

猛暑予報から一転、梅雨明けしたものの比較的過ごしやすい日が続いています。

日中は暑くても、夜になると気温がすっと落ちてくれるので

寝苦しくてゆっくり眠れない、ということがないのが助かりますね。

さて、共同栽培で里いもと落花生、サツマイモを育てているのですが、

里いもって高温多湿が大好き!

芽の出た里いもを畝に植えたのが、2か月前。

今では5才の娘の背丈を越え、来月には私の背丈ほどになるそうです。

高温多湿を好む夏に育つ野菜ということは、根菜ではあるけれど

冷やす効果が高いということ。

里いものすりおろしと小麦粉を練った「里いもシップ」が

炎症の患部の熱を取ったり、発熱時おでこに貼ると効果的、というのを

畑で里いもを見ていて実感しました。

暑い夏には今が旬のキュウリやトマト、なす、ズッキーニ、おくら・・・

夏野菜をたっぷり摂って、体内にこもる余分な熱を追い出しましょう。

ビタミンたっぷりのお野菜は体をシャキッとしてくれます。

が、一方で、冷たい夏野菜に冷ややっこや冷たい麺、枝豆・・・と

冷静メニューばかりではお腹が冷えてしまいます。

私は治療の際、必ず患者さんのお腹を触診し、軽く叩いて音を聞くのですが、

みぞおち付近が冷えて硬く、ボンボンと重低音のお腹に最近よく出会います。

このままでは、なんか体がだるくてスッキリしない、便秘がち、という夏バテ症状に

時間が経つとなってしまいます。

そうならないために・・・

①言わずもがな、冷たいものを過食しない。

 冷たいものがほしい!と思うのは脳と喉だけ、

 胃は冷たいものは嫌いです。

 冷えた胃を温めるのにエネルギーを要しますから、

 元々胃腸の弱い人は、冷たいお茶などの常飲は避けましょう。

 朝一番にキンキンに冷えた飲みものを一気飲み!は最もキケン!

 喉が渇いていれば常温でも美味しく感じます。

②お腹にお灸

 おへその真上、手のひら一つ分ほど上に上がった「中脘(ちゅうかん)」は

 ズバリ胃にダイレクトに効く頼もしいツボ。

 足三里より見つけやすく、多少間違えたとしても、お腹のお灸は効果抜群、

 安心してすえることができます。

 さらに、せんねん灸ならシールでしっかりくっつくので、立ったまま、

 座ったまま、お腹をめくって出して、ササッとお灸できます。

 ついでにおへその下やおへその両脇も一緒に4か所ほどすえると

 お腹全体がぐるぐる動き出すのが分かります。

 ストレスがかかっている方はみぞおちがほぐれ、

 呼吸が楽になるのが分かります。

 週に2回以上のお腹へのお灸を習慣にすると、

 夏バテせずに元気に乗り切れます!

 ぜひお試しください。

お灸ができないお子さんには、

お腹と背中に軽くドライヤーを当ててお腹の動きをよくしてあげましょう。

暑い夏に熱いお灸なんて!と思われるかもしれませんが、

温泉に入るとびっくりするほど疲れが取れて

元気が出るのと同じ、不思議と温かい、熱いお灸が心地よいですから

ぜひ試してみてくださいね。

ではでは、いよいよ夏本番!

元気に楽しく、過ごしましょう。

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