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執筆者の写真鍼灸室 らくみ 福里真希

咳止めツボその2!

じめじめムシムシと梅雨らしいお天気が続いています。

取水制限の出た東京には恵みの雨ですが、

地震で被害のあった熊本被災地に加えての豪雨のニュースには、

本当に心が痛みました。

心よりお見舞い申し上げ、着実な復興を応援しております。


さて、先月、夜中咳が出るメカニズムと、咳止めツボを

お伝えしましたが、今月もその続きをお届けします。

先月ご紹介したのが、

親指の延長線上で、肘の内側にある「尺沢(しゃくたく)」というツボ。


痛気持ちよい感覚が出るところを探して、

喉がすぅっと開く感じがするまで

指やペンのお尻などでぎゅーっと圧し込むのでしたね。


さらには、喉の下、左右の鎖骨の間の凹みにある「天突」というツボや、

鎖骨の下を広くマッサージする方法も効果的でした。


今回は加えて、親指の爪のきわをチクチクする方法をお伝えします。

ツボの名前は「少商(しょうしょう)」


ですが、覚えなくても大丈夫。

親指のつけ根、腹の部分(魚際というツボです)を圧してみて、

イテっ、と痛みがあれば、呼吸器系等が熱を持って働きすぎになっている証拠。

爪のきわ、少商の出番です。


爪のきわ(下の角)は2か所ありますが、人差し指側でない方が少商です。

爪楊枝などの細くてとがったもので、チクチク刺激します。


東洋医学では、皮膚を破ることで不要な熱が逃げるとするため、

縫い針や安全ピンの先をライターであぶって滅菌し、 ほんのちょっと刺す方法もあります。 ちょっと勇気がいりますが・・・

一時流行った「指もみ健康法」も、この爪のきわのツボを使うもの。 爪のきわのツボは総称して「井穴(せいけつ)」と呼ばれ、 気が出入りする重要なポイントです。

西洋医学的に見ても、指先は血管が密集し、神経もびっちりの鋭敏なポイント。 心身ともに負荷がかかり、交感神経が優位になると、 指先の血管は縮み上がってしまいます。 爪のきわを刺激することで、自律神経やホルモンのバランスを整え、 体と気持ちをフラットに、治癒の方向へ導きましょう。

爪楊枝でチクチクなら、お子さんでも嫌がらずにできるので、 お咳のひどい時や熱がなかなか下がらない時に重宝します。

先月、今月とご紹介したいずれのツボも、 夜中や明け方のつらい咳には本当によく効きます! ぜひお試しください。

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