鍼灸室 らくみ 福里真希

2019年6月30日3 分

東洋医学は面白い!②

関東地方は梅雨らしいお天気が続いています。
 
九州地方他で豪雨被害が出ないことを祈るばかりです。
 

 
さて、先月1日配信「東洋医学って?」への沢山のお返事、
 
改めまして、ありがとうございました!
 
お話に出てきた香港の先生にもお届けしました^^
 

 
さて、今日はその続きを。
 

 
アフター5にせっせと通っていた「東洋医学講座」は
 
まさに目からウロコ。
 

 
「9,18,36,72,144,288・・・
 
順に倍にしたこれらの数は全て体に関係があります。
 
何の数字だと思う?
 

 
・・・正解は、
 
9は身体に開いている穴の数。
 
18は1分間の平均呼吸数。
 
36は体温、72は脈拍、144は血圧。
 

 
1分間に波が寄せて返す回数も呼吸の平均と同じ18回、
 
だから、波を見ていると同調して呼吸が安定し、
 
呼吸に合わせて脈拍も、血圧も安定し・・・
 
人間は海を見ていると落ち着くのよ。
 

 
この海の波は月の満ち欠けによってコントロールされているけど、
 
女性の生理周期、月経は『28日』で、ご存知、月の満ち欠け新月→満月→新月と同じ28日周期ね!
 

 
最後の数字、288は赤ちゃんがお母さんのお腹にいる日数、です。
 

 
ただの数遊びのようだけれど、
 
数字は天文学から生まれているし、
 
東洋医学も元をたどれば、占星術である易経や数字が原点。
 

 
太陽を中心に地球や月が動いて、その影響で潮が満ち干きし、
 
季節が移ろうように、宇宙に法則があるように、
 
私たちの体も自然の影響を受けて身体の法則に従って動いている。
 

 
私たちの体は、脳、心臓、肺、肝臓、胃、腎臓・・・と
 
ばらばらに働いているわけではないのよ。
 
『人体は小宇宙』と言われるのを聞いたことはない?」
 

 
「東洋医学の3大要素、『気血水』
 
血と水は目に見えますが、目に見えない『気』ってなんでしょう? 
 
見えないから存在しない?
 
でも、気がかり、気になる、気に障る、気がひける・・・
 
日本語にはこんなにも多くの『気』であふれています。
 
見えないから無い? 怪しい?
 

 
『死ぬ』を中国語では『没気了』=気がなくなった、と言います。
 
ご遺体には血も水もまだあるけれど、ないものがひとつ。
 
それが『気』。
 
『気』は血と水を動かす原動力。
 

 
心臓の拍動が止まれば死んだことになるけれど、
 
心臓を動かしている力そのものが『気』。
 
没気了=気がなくなった時、人は亡くなるのです」
 

 
おもしろい!!!
 

 
単純な感覚人間だった私は、本当に単純に、
 
「オモシロい」と思いました。
 

 
会社員として数字で割り切れる仕事をしていた私には、
 
全く新しい世界。
 

 
分割化されていない、混沌としたように思われる東洋医学、
 
でも、少しずつひも解いてみると、
 
この世の中を的確にとらえ、独自の理論で体系化していて、
 
ぐいぐい引き込まれて行きました。
 
 
 
同時に、毎日の生活で目に入っていた月、星、草花、虫など、
 
身の回りに存在するすべてのものが、
 
急にすごいもののように思え、生き生きと見え始めたのです。


 
自分の体や、自分が生きていること自体が
 
すごい奇跡のように思えてきました。
 

 
これはすごい!なんで今まで誰も教えてくれなかったの?!
 
なんでみんなこんなすごいことを知らないの?!
 

 
・・・こうして香港にいる間、アフター5をたっぷり満喫した私は、
 
帰国後しばらく勤務した後、やはり東洋医学への思いを抑えきれず、
 
仕事を辞し、東洋医学の道へ進もう!と決めたのです。
 
続きはまた来月!

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