鍼灸室 らくみ 福里真希

2016年1月30日3 分

曲直瀬道山 どう読むでしょう?

最終更新: 2020年5月23日

つい先日新年を迎えたと思ったら、あっという間に1月も終わり!

この1か月、年初に立てた目標は進んでいますか?

私は、宣言通り小児はりの普及に向け動き始めました。

「千里の道も一歩より」当たり前のことながら、その一歩の重さを感じています。

さて、先日1月13日夜、NHK総合 歴史秘話ヒストリアにて

戦国時代のスーパードクター 曲直瀬道三(まなせどうざん)が放映され、

小児はりの我らが師匠 谷岡賢徳先生も登場しました!

http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/270.html

曲直瀬道三は戦国の世で88歳まで長生きし、生涯を医術に捧げた僧。

医者といっても、今と違い、漢方薬を処方し、鍼灸を行うのが治療法で、

半身不随の毛利元就に毎日お灸をすえて回復させたくだりなど、

鍼灸治療を発展させ、普及したエピソードが数多く紹介されていまし

私の大好きなツボのひとつ、肘にある「曲池(きょくち)」の映像が

印象的でしたね。

先人の努力と熱意があってこそ、現在に継承されているのだと感じ入ると同時に、

自分もその一員として、鍼灸の知られざる力を伝えていくぞと

気合を入れて見ていました。

番組の最後に、道三の意思を現代に受け継ぐ人々、として

小児はりの我らが師匠 谷岡先生が実際に大阪八尾市にある自身の治療院で

子供の患者さんに鍼をするシーンが映っていました。

「終わった後の爽快な顔が印象的でした」

初めて小児はりを見た方がそう感想を伝えてくれましたが、

そうなのです、こどもたちが「あ~気持ちよかった!」と

思わず笑みをこぼすのが、私たち治療家の何よりのご褒美です。

大人がはり治療を受けて言うなら分かるけれど、

子供が「気持ちよかった」なんて・・・と思う人もいるかもしれませんが、

そんなことはありません。

子供が「体が楽な状態」を頭でなく、体で分かっていることは、

とても重要なことです。

お腹が空いた、疲れている、眠い・・・

そんな当たり前の自分の体の状態が分からず、

イライラしたり、不安になったり、すぐ風邪をひく子は少なくありません。

大人もそうですが、体が楽であれば、気分も機嫌もよく、

不安もなく、やる気も出ます。

子供だって同じです。

体が楽になれば、ストレスホルモンが低下し、成長ホルモンの分泌もよく、

体もあたまもしっかり成長します。

私たちが行う「大師流小児はり」は決して刺しません。
 
手のひらに釘のような専用の鍼を隠し持ち、
 
その先が皮膚にそっと当たるように、素早くさすっていきます。
 
生後一か月から可能なほど、タッチはやわらかで、
 
赤ちゃんもうっとりするほどです。

そんな心地よい鍼で、子供たちを応援できるのです。

子供が穏やかになれば、お母さんお父さんも穏やかになれる。

そんなよい循環が生まれるのです。

国家の安泰は家庭の安泰から。

一人でも多くのお子さん、お母さん、お父さんが元気になれますように、

との思いを込めて、TVで登場した谷岡先生の魔法の手に近づくべく、

日々精進します!


 
次回はもう少し詳しく、具体例含めご紹介していきますね。

お子さんのいらっしゃらない方も、そんな世界もあるのだな、とお付き合いください。

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