鍼灸室 らくみ 福里真希

2017年7月29日4 分

スキンシップでオキシトシンをUP!

北から南まで、日本各地で豪雨の影響が出る中、

東京はびっくりするほどの空梅雨でしたが、

今頃ようやく恵みの雨が潤してくれているようですね。

恵みの雨が一転、被害を受けた地区の方々には心よりお見舞い申し上げます。

雨の降らない間は毎朝、借りている市民農園に足を運んでいたものの、

雨が降るとやはり植物たちの勢いが違います。

ジョウロで水やりするのとは、伸びやイキイキさがまったく違うのです。

まさに「喜んでいる!」そんな感じがして、雨、水の力を肌で目でにおいで、感じます。

ところ変わって・・・先日から早めの夏休みを頂き、マレーシアにいます!

17年ぶりの友人に再会し心にも栄養をもらっていますが、

目にも鮮やかな大きく茂った葉や色とりどりの花は圧巻。

ここでも雨の力、水の力を体いっぱい味わっています。

透明なのにしょっぱい海の水がわが子たちは不思議なようで、

どこから塩は来るの? 塩は体にいいからお魚は元気なの?

との、哲学的な質問に母は答えに窮しております・・・

当たり前、それが自然、だけれど、考え出すとやっぱり不思議。

人知の及ばぬ自然に法則性を見出し、人間界に応用した先人はやはり偉大だ、

と、海を見ながら自然科学や東洋医学の核になる何か、を感じる旅にもなっています。


 
1分間の呼吸数は波の1分間のリズムと同じ、

だから波を見ていると呼吸も安定して気持ちが落ち着く、

というけれど、ここの波はリズムがとても速い・・・!?

国民性と自然のリズムって果たして一致するのか?


 
とか、


 
地域によって流行る病や症状が違えば、

それに合わせた治療法や生薬が出る、

やっぱり土地のものを旬のものを食べるのが体つくりの基本!

とか、

当たり前のことだけれど、その場で体感することは

知識を頭で入れるのとはまた違う。

肌で覚えたことは、五感の記憶はどこで活きてくるか分からない。

ということで、五感で味わい尽くして、パワーアップして帰ります!!

・・・と、今月号はそんな夏休み雑感で終わってしまいそうなので、

その前に少しだけ。

先日小学校PTA教養講座で、

「東洋医学入門~親子でできるセルフケア」と題し、

保護者向けにお話をさせていただきました。

3年前にも都内幼稚園にてお話させて頂いたのですが、

今回は小学生、年齢も6~12才と幅広いこともあり、

ちょっと難しい年ごろに入りかけた子どもたちへの応用編です。

幼稚園児なら膝に乗せて「可愛いかわいい~♡」ができますが、

小学生も後半になると、膝に乗せて撫でまわすことはしませんものね。

でも!まだまだ基本はスキンシップで解決できます!!

いや、大人であっても、スキンシップで解決できることは多いのです。

ということで、前半の講義に続き、後半の実技では受講生同士ペアになり、

お互いマッサージや歪み取り体操のしあいっこ。

(本当はお灸がしたかったのですが、会場の都合もあり、今回は断念しました・涙)

以前も何度かお伝えした、信頼ホルモン・愛情ホルモン・幸せホルモン「オキシトシン」は

加齢とともに分泌減少する成長ホルモンなどとは違い、

年齢に関係なく、スキンシップにより増やすことができます。

くつろいだおしゃべりだけでも増えるという説もありますが、

やはり確実なのはスキンシップ。

ヨーロッパでは保険適用で処方されるオキシトシン噴霧薬が、

肌に直接触れることで出せるなんて、副作用がないどころか、利点ばかり!!

講座の後、「毎日子どもが、やってーというのでマッサージしています」
 
「自然と話す時間が増えました」など、嬉しい声が届いています。
 

 
オキシトシンは触れる側、触れられる側どちらにも出るので、
 
双方ともに不思議と心が落ち着き、自律神経も整い、
 
関係が良好になるのです。

長くなるので、スキンシップとしてのマッサージ法はまた来月以降にしますが、

いつもより時間のある夏休み、親子で、家族で、友人と、

触れ合う時間を作ってみませんか?

ちょっと肩をさすってあげる、

いってらっしゃい、の際に、ポンと肩に手を添えて送り出す、

だけでも親子、夫婦、友人、職場での関係がよくなります。

夏休み、触れあうことで心にも体にも休息と栄養がいきわたりますように!

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