鍼灸室 らくみ 福里真希

2019年11月10日2 分

5000年前のミイラにツボ?!

すっきりとした秋晴れの下行われた即位を祝うパレード、

寄り添うお二人のお顔の柔らかさが印象的でした。

やさしいお顔の中に凛とした気品と強さのあった美智子さまのように、

雅子妃も更に重みを増していかれるのかな、

私もいい顔にならなくては、と

身が引き締まる思いでニュースを見ていました。

ニュースと言えば、とある日のニュースの後の番組で、

「ファッシア」が出てきて驚きました。

その番組内では「筋肉を覆う筋膜」の意味で使われていましたが、今まで謎めいた扱いをされていた「ファッシア」「筋膜」が
 
医療のルーキー的存在として扱われていてウキウキ!
 

 
筋膜をほぐし、滑らかに動かすのは鍼の得意中の得意。
 
肩こりや腰痛が鍼で取れる効果の裏付けを
 
紹介してくれているかのような内容でした。
 

 
番組内容はコチラ→
 
https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2019/154/
 

 
印象的だったのは、整形外科医の先生が、
 
「これまで筋膜は、解剖や手術をする上でただの厄介者でした」
 
とおっしゃっていた点。
 
厄介者が実は大きな役割を果たしていて、
 
その存在や重要性が東洋医学では当たり前のように
 
治療に使われてきた!のです。
 

 
つかみどころのない、怪しいと思われている東洋医学が
 
新しい西洋医学のトレンドから解明されるのは面白く、
 
融合するようでうれしいものです。
 

 
スイスの氷河の底で発見された紀元前3200年前(!)のミイラの脚に
 
ツボの位置と一致するタトゥーがあったという記事を
 
以前一度書きました。
 

 
このミイラ「アイスマン エッツィ」には腰の炎症があり、
 
足の点状タトゥーは、なんと腰の炎症を治すためのツボだったのです!!
 

鍼灸発祥の地中国だけでなく、
 
古代ヨーロッパでもツボが用いられていたなんて、鳥肌です。
 
古代マヤ文明でも、木のトゲを刺す同様の方法があったようですし、
 
東洋医学なんて、と一蹴してしまうのはやはりもったいない。
 

 
5000年以上前から、人間が体験的に獲得した治療方法=はりには、
 
現代医学ではまだ解明されていないけれど、
 
大きな治療効果とこれから明らかにされるであろう世界が広がっている、
 
と思うと、治療していてもワクワクします。
 

 
皆さんも、何か気になる不調があった時には、
 
色々ツボを試しながら、身体のつながりを感じてみてくださいね。
 
そうしてつながりを感じると、必要以上に不調に対する不安はなくなりますし、
 
セルフケア一歩前進です!
 

 
ひとまずは、添付URLを見ながら筋膜ほぐしに挑戦してみてください^^

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